次の日。
「神田君、おはよ!」
「…はよ。」
最近、挨拶したらちゃんと返してくれる神田君と一緒に登校。
そして、下駄箱に着く。
すると、
「あ、麻実ちゃん! おはよ。」
そう言って私に手を振る恵斗君。
「恵斗君、おはよ。昨日はありがと。」
「ううん、全然大丈夫だよ。
お昼も一緒に食べれたし、
帰りも一緒に帰ったし、
迷惑どころか嬉しかったよ。
俺も1人だったし。」
なぜかその言葉を私の顔を見ずに、
神田君の顔を見て言う恵斗君。
「そう? ならいいけど…。」
私がそう言うと今度はちゃんと私の顔を見て、
「じゃ、俺、そろそろ行くね。
麻実ちゃん、また一緒にお昼とか食べようね。」
と言った。
「あ、うん。じゃあまた教室でね!」
よし、私もそろそろ教室戻った方がいいよね。
「じゃあ、神田君、私たちも行こっか。」
そう言って振り向くとなぜか神田君は不機嫌だった。