神田君が家の用事で学校を休んだ日ーー




❇︎




お昼休み。



「花ちゃん、一緒に食べようよ。」



私がそう言うと申し訳なさそうに、


「ごめん。今日、先生から用事頼まれてるから…」



そう言って教室を出て行く花ちゃん。



…ってことは、私1人で食べるかんじ?



そう思ってると後ろから声をかけられた。



「細川さん、お昼1人?」



振り向くと、そこには爽やか男子で有名な水野 恵斗君がいた。



「あ、水野君。
お昼は1人だね。神田君、休んじゃうし、花ちゃん用事だし。」



私がそう言うと水野君は私の前の席の人の椅子に座って、



「じゃあ、一緒に食べない?
俺も1人でさみしいからさ。」



と言った。