次の日。
「行ってきます!」
そう言って家を出る。
するとーー
「か、神田君っ!」
神田君が私の家の壁にもたれかかっていた。
そして私の姿を見るなり、スタスタと歩いて行ってしまう。
「え? あ、待ってよ!」
急いで神田君の隣に並ぶ。
「おはよ! 神田君。
…昨日のことなんだけど本当にいいの?」
実はあれからずっと
神田君は本当に私と付き合ってよかったのか
とか
神田君はモテない私に同情して付き合ったんじゃないか
とか、いろいろ考えていたのだ。
「…昨日のことってなんのこと?」
本当に疑問に思ったのか、
私をからかってるだけなのか、
とぼけてるのか、
よくわからないけどそんなことを聞いてくる神田君。