細川 麻実 高校二年生、
今日私は生まれて初めての告白をします。
そして今は空き教室に私の好きな人、
冷酷王子こと神田 悠斗君を呼び出して、待っている状態。
神田君はいつも1人で本を読んでいてとてもクールなんだけど最高に女子にモテる。
頭の中で告白のシミュレーションをしながら待つ。
振られることはわかっていても印象には残る告白をしたいしね。
1人でそう意気込んでいると神田君が空き教室に入ってきた。
「なんかよう?」
「あ、うん、あのね…」
…あれ? 告白の内容ど忘れしてしまった。
私なんて告白しようとしたんだっけ…?
ヤバい、言葉が出ない…!
「なに? 早くしてよ。」
私があまりにもハッキリしないから目に見えてイラつく神田君。