~聖奈side~

あれから授業も終わり今は下校時刻

私と聖奈は家が遠く途中で別れる

それでもなぜか一緒に帰ってる


「ねぇ聖奈…」

「どーしたの? 未來」

「聞いてくれる?」


未來から相談を受けることはあまりない

どっちかっていうと未來は自分の事をあまり話したがらない

みんなの話を聞いてくれてお姉ちゃんみたいな存在なんだ!


「聞く聞く‼︎ なんの話? 」


なにか悩み事かなぁ?

もしそうなら私が聞いてあげなくっちゃっ!


「さっき沙季に憧れって言われたんだけどさー…」


あぁ…確かに言われてたね

私も賢くんは憧れであって好きだけど恋愛感情ではない


「私よくわからないんだ。本当に憧れなのか…蒼樹くんを想うと鼓動が速くなる気がする。
けど,私恋愛経験ないから恋ってどういうのかわからなくて…」




鼓動が速くなるって…私は賢くんを想ってカッコいいと思うだけで胸が苦しくなったりはしていない


「ねぇ未來? 胸が苦しくなったりとかは? 」

「うん…なるかも」