もしも、私が雛菊でなかったら。
もしも、私という人間が生まれていなかったら。
そうすれば、今まで犠牲になった人たちは、今も笑って生きていられただうか。
そうすれば、誰も傷つくことなく平穏な日々を過ごせていただろうか。
どうしようもない話だけど、何よりも馬鹿げた話だけど、つまらない妄想話だけど、それでも、そんな世界があったとしたら。
ただ、大切な人たちが笑えるなら、私は消えてもいい。
いなくなっても、いいんだ。