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「皆さーん!朝餉の用意できましたよー」
私の声を聞いて続々と集まる隊士の人たち。もちろん、幹部も。
初めての、女中としての仕事。
美味しいかな?とか。上手くできたかな?とか。
さっきから不安でたまらない。
そして聞こえた第一声は。
「「「「「「「うめぇ~!」」」」」」」
だった。
内心、とても嬉しかった。
人に喜んでもらえるの、嬉しいから。
「舞花さん。美味しいですよ。」
「あ、ありがとうございます!」
沖田さんに美味しいって言ってもらえた。
それだけでなんだか、頑張れそうだった。
女中の仕事は、まだたくさんある。
掃除、選択、夕餉の支度……。
慣れれば、多分大丈夫だと、思う。