時白は話をした後、桜の木へと消えた。どうせまた出てくるだろう。

私は那岐と紫乃を見、二人に話た。

『此処は過去の時代だ、我々が居た時代より過去。我らは時白、時の神に寄って、この時代へと連れて来られたのだ。』

すると私はこの時殺気を感じた。

私は二人に下がれと目で合図をした。

那岐と紫乃は桜の木へと後退りした。

私は殺気のした方へ向き直った。

そして相手に聞こえるように大きな声を出した。

『いい加減に出てこい、居るのは解ってる、出てこないのなら………
此方も考えがある。クス(黒笑』

私は、直ぐに動ける用に態勢を構えた。

今は那岐も紫乃も居る、私は出来る限り、二人を護るように構えた。

すると近くの草の根を掻き分け出て来た者が4人ほど居た。

彼等は不逞浪士、帯刀している刀を抜刀して

私達を嘲笑いながら言った。

浪士1「貴様の後ろに居る餓鬼共を此方に寄越しな、差もないと」

私は相手の話を聞き終える前に不逞浪士2人を気絶させた。

2人の内残ったのは、背の高い奴等、

私は2人を睨み付け言った。

『まだ来るなら……次は容赦なく……行く(殺気』 殺気と言っても五%も出して無い。

なのに、2人は顔色を変え真っ青になった。

そして、倒れて居る仲間の2人を担ぎ上げ逃げて行った。

私は那岐と紫乃の方へ向き直り言った。

『此処は危ない、町へ移動しよう』

二人は同時に頷いた。



……………………………………



町付いて早々に、二人を甘味処に居させ、質屋へやって来た。

持っていた物や着ていた服を売り、金にした。

かなりの額に成った。

次に入った場所は呉服屋だ、私は那岐と紫乃の着物を買い、自身の羽織りの様な物を買った。

そして荷物を受け取った。