広間から出た私は、縁側に座り込み月を見上げた。

『フゥ-、彼等は賑やかだな、我には…
勿体無い』

すると後ろから土方さんが現れた。

土方「どうした?気分でもワリィか?」

彼は私の傍へと来て横に座った

『いや、少し思い出しただけだ。昔の、あの頃を……』

私はそう言って月をまた見上げた。

彼は何を思ったのか、私を抱き締めた。

土方「んで、そんな顔をするんだ?」

私は抵抗せずに彼に身を委ねた。

彼は私の顔を自身の胸に押し当てた。