出てきたのは良いものの、この時代のお金を持ってるはずなく、まして行く宛などあるはずもない


「どうするかな…あ…ブレザー…」


なにも考えず歩いていた私はブレザーを置いてきてしまったことに気づいた


「悪目立ちするしいっか…」


途方にくれた私はとりあえず町外れまで歩いた

必要以上に誰かと関わるのが面倒だったのだ


「あ、これ良さそう…」


私は町外れに大きな木が一本立っているのを見つけると近寄った


「もう暗いし、人気もなさそうだしここで寝るか」

「よぉ」