―ピッ…ピッ…


この音は何?

今度は私どうなったの…

今度こそ死んだのかな?

それにしては、眩しいな…

天国ってこんなに眩しいとこなのかしら…

それとも、もしかしてまた何処かにトリップしたの?


「ん…」


ここの居場所が知りたくて

機械音とまぶたに染み渡る光りの正体を知りたくて

少し重たい目を開けてみる

まず目に入ったのは、屯所の木の天井ではなく、白い天井だった

暫くぼんやりとしていると自分の片手が誰かに握られていることに気づいた


「義母さん…」


私の手を握っていたのはパイプ椅子に座りこくりこくりと寝ていた義母さんだった

私が掠れた声で呼ぶと義母さんの閉じられていた目がパチリと開けられ目があった

義母さんの目がだんだん大きくなる


「祐姫、ちゃん…?」