ケータイ小説 野いちご

臆病者の逃走劇.

プロローグ



たぶん、学校で一番人気と言っても、決して過言ではない人。

一日でその名前を聞かない日はないし、

あなたを見かける度にどこかで女の子たちが黄色い声をあげている。

中にはあなたの名前を呼んで、とびきりの笑顔で手を振っている子もいて、あなたはそんな子たちに必ず笑顔で手を振り返す。


私は、そんなあなたが苦手だった。


話したこともないけれど。

目を合わせたことすら、ないけれど。

なんとなく、感覚で。

合わないだろうなって。



なのにどうして、恋に落ちてしまったのかな。


あなたの笑顔が、忘れられないの。



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