心奈side
次の週末の部活は、夏澄の彼氏である宇海がいる学校と練習試合だった。
「宇海来た!宇海居る!」
宇海たちがうちの学校の体育館に入ってきた。
いつもクールな夏澄も今日ははしゃいでいた。
久しぶりに宇海がバスケしてるとこ見えるもんね。
「あっ、宇海じゃん」
「しゃべりに行っちゃおうよ!」
龍心と啓介先輩も気づいて、二人は宇海のところへ。
それを見た夏澄も我慢できず、宇海のところへ走った。
「あたしらは準備しますか」
「そうだね、宇海はまたあとで」
1年なんだし、サボっている夏澄の分もやらないとね。
「あのふんわり系男子だれー?」
「わっ!侑希!びっくりしたー」
あたしの肩に顔を乗せてそう尋ねてきた。
「夏澄の彼氏」
「そうなの!?
試合で見たことある!」
「宇海うちらと同じ中学のバスケ部だったから」
「あ〜!北中の高畑宇海か!」
「そうそう」