無視してあたしは歩き出す。

「さ、さぁて、あたしらも帰りますかねー。」

ぐーんと背伸びして歩き出す。

すると後ろから足音がしない。
後ろを振り返ると、大河が立ち止まって俯いていた。

「大河ぁー?」

少し大きな声で名前を呼ぶ。