ケータイ小説 野いちご

私は知っている

私は知っている



結婚して早5年。
子供も生まれ、夫は働き、私は専業主婦と言う至って平凡な生活を送っています。



「美和、いい加減別れれば良いのに」


「え?どうして?」


「アンタ、モテるんだからさーいくら旦那が手堅い公務員とは言え、嫁の誕生日も仕事、娘の誕生日も仕事、入園式も仕事、休日も仕事ってどんだけ仕事なのよ。楽しくないでしょそんなの」


「心配してくれてるの?ありがとう」


「あーだから何でアンタはこう……」


「仕方ないのよ。秋成(あきなり)さんは仕事で忙しいもの」



私の夫は警察官をしています。いつも事件だと言いながら早朝に出勤し、夜遅くに帰って来るのが日常です。

そんな事情を知っているから、私の友人はいつも私を心配してくれているのです。

世の中の幸せな結婚生活と言うものは、家族で愛を育むものなのよ、と。

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