ー涼太ー


「全くあんたたちはもう…
校則破るなって
何度言えば分かるの!?」


教室内に委員長の怒鳴り声が響く。

これはうちのクラスの
毎日恒例の光景だった。


「何度言ってもきかねーんだから
放っときゃいーだろーが!
お前は俺らの保護者か!?」

「私はあんたらの委員長だ!
あんたたちが問題お越したら
私が担任に泣きつかれるのよ!!」


じゃあ委員長なんてやめちまえと言いたかったが、このグダったクラスはこいつのお陰で成り立っている。

片倉舞加。

こいつがいなきゃクラスは崩壊しているだろう。

そんなことを考えていると片倉が大声で俺らを制す。


「涼太!ヒロ!!毎度のことだけど
校則違反てことで…没収!」