3月14日22:03


夜空には月が照ら出された静寂な時間、

救急要請を受け、雪は車内にいた。




現場は近所の人達だろうか、着いた玄関

先には人だかりが出来ていた。




現場内に入った雪の目には、家族で食卓

を囲む様子が目に入ったが、そこには違

和感しか感じれなかった。




全員の生死を確認して、あとは警察の方

に引き継ぐ形となっていた。





「全員とも死後、数日経ってますね」



「そうだな」



「隊長。外傷も全く見当たりませんでし

た。なんですかね……前から……」



「そこなんよな。凶器がみつかるわけで

もなく、ただあるとしたら携帯が近くに

あるくらいやからな」



「はい。携帯が凶器にはなりにくいでし

ょうし、外傷もないですしね……」



「さぁ帰ろうか。次の現場に備えよう」



「はい。了解」



室内から出る間際、雪はその家庭を見て

いた。