黒王子は私の頭を叩いた。

「いった!バカって言った方がバカなの!」

「うるせっ!てゆうか人間がなんでここにいんだよ!」

「それは…」

私は黒王子に今までの出来事を話した。

「あいつ…余計な事しやがって…」

??

なんか怒ってるし…

「今日絶対帰らないといけない用事とかあんの?」

「別にないけど…」

「ふ~ん…じゃあちょっと俺に付き合え。」

「は?」

付き合えって…どこに?

「ぎゃっ!」

ポワンが急に傾き、私が黒王子に抱きつく形になってしまった。

「お前、結構大胆だな。」

黒王子を見るとニヤニヤしてる。

「あんたが傾けたからでしょ!てゆうかここどこ?」

「俺のもうひとつの家。逃げ場みたいなようなもんだ。」

「あんたも誘拐?」

私が連れてこられたのは城から離れた森の中。