「く、くくくくるみっ」

「…何」

「俺大丈夫?!」

「…うん」


さっきから何回このやりとりをしたか、正直わかんないし数える暇もない。


くるみは呆れてほぼテキトーに返事をするようになった。


「たかがあたしの家に来るだけでしょ?何をそんなに心配…」

「するだろーが!!!だってお前の親とか親とか親とかさぁ!!」

「だからぁ、パパとママはそんな堅い人じゃないし、むしろアホだから大丈夫だって…」


…そう、今俺はくるみ家に入ろうとしている。

玄関に前に来てもう20分経つが、ずっとこんな感じだ。