「あんのっくそハゲッ!!!!!!」



誰もいない教室で、あたしは目の前のプリントの束に向かって叫んだ。


これで何回目だろう。

ハゲにこの作業を頼まれるのは。


それに、あのハゲに遭遇するあたしはかなり運が悪い。



七瀬もいないし…


はぁ、と盛大に溜息をついてあたしは椅子に座った。