ケータイ小説 野いちご

ふわ恋。〜一番の恋を貴方と〜

Ⅶ.痛む心


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「フルーツパンケーキ二つ、注文入りました!」


年に一度の大イベント、学園祭が始まった。


一日目の校内発表はさすがオアシス・カフェ副店長監修なだけあって、学園祭とは思えないほどの行列が出来、大繁盛のうちに終わった。

今日は二日目、一般公開。
並木さんも応援に駆け付けてくれた。

二日目が始まってから30分が経過し、すでに昨日を超えるお客さんがズラッと長蛇の列を作っている。



「おい、もうそろそろひっくり返さねぇと焦げるぞ」


この時間、調理係の私がパンケーキの盛り付けを終え、ふぅ、っと息を吐くと、聞こえてきた声にドキッと胸が弾んだ。

ちらっと声の主を盗み見る。

隣りでパンケーキを焼く男子と私の間に立つ並木さん。

楽しそうに笑ってる姿に、見惚れてる自分に気付いてパッと目を逸らした。


私、どうしちゃったんだろう…
並木さんに送ってもらってから、少しおかしい。



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