翌日

沖野が密偵である有力な情報により、彼女は処分されることになった。
まぁ殺したりしない代わり、また遊女としての生活に逆戻りするらしいがな…
あいつはただ利用されてただけだが仕方が無い。最後まであの見世には戻りたくないと言っていたそうだ。
…私はみていなかったからなんとも言えないがな

「…」

稽古が終わって縁側で休んでいた。
正確に言うと、考え事をしながらぼーっとしていた。
なんか最近無性に身体が火照っていて、むず痒いようなよくわからない気分だからだ。
特に土方の近くにいるときにそうなる。

「…はぁ」

いや、土方だけじゃないな
…男の近くにいると…というのが一番しっくり来る。

「はぁ…」

どうしたんだ私の身体…
まさか、病か⁉︎
新しい病にかかってしまったのか⁉︎
…短かったな私の人生…