ケータイ小説 野いちご

雪華〜時代の始まり〜

三章〜己の心〜
涙と想い



その後も、土方は泣きながらお粥を食べさせてくれた。

「なあ土方、ちょっといいか?」

「どうかしたのか…?」

土方は受け入れてくれるだろうか…
私の“正体”をしっても、出会った頃のように接してくれるだろうか…

「そうだ、ちょうどいいし、俺もお前に言いたいことがあるんだ」

「土方もか?」

「あぁ…雪華、先にいいか?」

「構わないぞ?」

「…雪華、俺は…」

何だ…?心臓がドキドキ煩いほどなってる…
私は…いったい何を期待してるんだ…?

そして、土方は…










「お前が、好きだ…桂のヤロウに拐われて、やっとわかったんだ…俺は、お前がいないとダメなんだって…」

「土方…」

土方が私を、壊れ物を扱うように、優しく抱き締めた。
私も、土方に対して感じていた感情が、この時ようやくわかったんだ…

「私も…土方が好きだ…私の空だったものをぜんぶ、埋めてくれたのは土方だ…」

気がつくと涙を流してた。その涙が、どれだけ土方を好きなのかを物語っていた。
そして、私も覚悟を決めた。

「土方…私も言いたいことがあるんだ」

「なんだ?」

「私は……」

土方なら受け入れてくれるだろう。
今なら確信が持てる。


















「私は…人間じゃない…猫又なんだ…」

< 21/ 62 >