―――体育祭当日―――

私はいつもよりはやく起きて準備をして、家を出た。
理由ですか。もうすぐわかります。

運転手兼執事の山嵜龍ーヤマサキトオルーさんに、学校ではなくある場所に
つれていってもらう。

「つきましたよ。柚華お嬢様。」

「ありがとう。ちょっとまってて。あ、車の中でいいから。」

「はい、そうさせてもらいます。」

山嵜さんは、まだ三十代前半の男性なんだけど、しっかりしてて、
イケメン。笑うとかわいいんだよね、うん。

あ、ここどこかって?すぐわかるよ。