パーティーの翌日――。


 今日も奏は平常通り、忙しなく仕事をバリバリとこなしていた。


 いつもの生活に戻ると綺麗なドレスに身を包み、滅多にお目にかかることにできないブランドのピアノで演奏をしたのが、まるで夢だったのではないかと思えてならなかった。