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「ねえ緋色」



「ん?なーに」





無事、緋色の彼女になったわたしは、緋色と手を繋ぎながら校舎の中を歩いている。



だけどそこで、さっきから気になっている事を口に出した。





「聖夜‥‥‥」




「あ?」








聖夜の恋、どうしよう。



そう言いたかったのに、スーパーウルトラ不機嫌な顔で、私の言葉を遮った緋色にその続きを言う勇気は出なかった‥‥‥。





「いえ、なにも‥‥‥」




「‥‥‥っち。」








はぁあああああ!?





なにこいつー!!




超不機嫌顔で舌打ちをする緋色。




いや、なんで私が舌打ちされてんの!?





元はといえばあんたがあの子にキスなんてするから‥‥‥っ!!





そう叫んでやりたかったけど、視界の隅に映ったその人物に、私の動きは停止した。







「聖夜‥‥‥と、エレナちゃん?」









何があってそうなったのかは知らないけど、エレナ愛してるぅう!なんて叫びながら真っ赤な顔したエレナちゃんの後をおう聖夜がいた。








「ねえ、緋色‥‥‥。





あの二人、両想いなの‥‥‥?」