「なつみあれストーカーでしょ」

「本気で言ってんの?」

私の家に上がると、リビングで麦茶を飲みながら例の男の人について話し合う。

「だっておかしいじゃん、なつみのことが好きってことだよね、あたしは邪魔者みたいだったし」

「好き?」

「いやいや、なっちゃんの王子様〜とか言ってたじゃん、1人じゃないんだ〜とかも言ってたし」

「確かに。えー、気持ち悪!警察に通報したほうがいいかな」

「なつみどこであんな男に目付けられちゃったの?たしかにすっっごくイケメンでびっくりしたけど、ちょっとなんかオーラというか、怖いわ」


イケメンなことは認めるらしい。
ただ、本当にストーカーなのだろうか。
都は完全にストーカーだと思っているが、私はそうとは思えない。きっとなにか私に用があるんだと思う。

「絶対何かあると思うんだよね、ストーカーとかじゃなくて。」