この日娘の美咲が寝静まった夜、


突然主人から話を切り出された。



「咲江ちょっと話があるんだ」



「なにあなた、突然改まって」



美咲が生まれてからと言うもの、


主人はあたしの事を名前で呼んだ事が無かったため、


どこか不思議に思っていた。