「失礼します。」
バンッ!!!!
「…えーっと、ちょっと待って!
グランドピアノでしょ…麻雀台?でしょ…立派な絵が描かれた黒板でしょ…ってことは文化部!!!」
………やべぇ、なんもいえねぇ…。
この部屋にいる全員が唖然としている。
こいつらのまとめ役で最年長の俺でさえ言葉が出ない。
誰だオマエ?
「文化部なわけないだろ。
心配でお前の後追って来て良かったぁー。
"この学校の奴に人のいっぱいいる部屋はどこですか?"って聞いたらこうなるわボケ。
ボケじゃなかったな天然バカやったな。」
「バカじゃないし!人見知りするからテンパって職員室って単語出てこなかったの!」
「ナルミ、職員室行くんだろ?
ほら。
失礼しました。」
バタンッ
見知らぬ俺らに『文化部!!!』なんて聞くやつは人見知りとは言わねぇだろう…
「あいつ理事長の…」
「南海(ミナミ)、あいつらの事知ってんのか?」
「いや、ナルミって女の奴は知らね。
けど後で来た男の方はちょっとな」