無言で歩く帰り道。

目の前には一歩先を歩く君の大きな背中がある。

なにも話してないのにおかしいな。

すごく胸がどきどきしてあったかくなるよ。


私の目の前を歩くのは
瀬戸 翔 くん(セト カケル)

一応私の彼氏。

とてもカッコよくて運動神経抜群。

当然、モテる。

告白?をしたのは瀬戸くんから。

ある日、私が先生から頼まれた雑用を教室で一人していたら

サッカー部の忘れ物をしたらしい?瀬戸くんが教室に入ってきた。

「あ、あの…、その、ざ、雑用手伝ってやるよ」

もともと瀬戸くんが好きだった私はもちろんドキドキしまくっていて。

そんな時になぜかうつむきがちにぶっきらぼうな君が言った。

その時はとてもじゃないけど深く考えられなかったけど

今思えば部活なのに手伝ってもらったことがおかしいよね、と思う。

だって部活に行かないといけないしね。