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どのくらい寝てたのかは分からない。



でも、遠くの方から聞こえる騒がしい音で私は目を開いた。






「んっ…」




「あ、日向ちゃん!?」


「え、目ェ覚ましたのかよ?」




目を開けてすぐ、視界に2人の人が現れた。





「朝陽さ、あか、ね?」





あれ?

私なんで寝てたんだっけ?


ここ、どこ?




「覚えてるか?日向ちゃん、拐われて…」



「ぼっこぼこにされてたんだけどよ」



ぼーっとしたままの私に心配そうに声をかけてくれた朝陽さん。



それのおかげで、だんだん記憶が蘇って来た。






私、血だらけで襲われかけて。

茜に助けを求めちゃって。


で、五人組があらわれて。



白龍って言われてて、茜と朝陽さんがいて……?







「あああ!なんで茜と朝陽さんが!?」




え、なんで!?


てゆーか、え?

白龍って、え?え?




「え、えええ!?」




「日向ちゃん一旦落ち着け、な?俺らも話さなきゃいけないことあるし」



「…話さなきゃいけないコト?」



「そーだ。お前には、いろいろ話さなきゃなんねぇことがあんだ」



「とりあえず今の現状だけ話しておくな。今いるのは白龍の倉庫。その中の唯一の小部屋、茜の部屋だ。ちなみに日向ちゃんは半日寝てたぞ。あ、茜はあいつら呼んで来い」




…え、てことはこのベッドは茜の??



それは私が使ってしまって良いんでしょうか。


なんて考えながら、頬に手を当てると激痛が走った。




「いっつぅぅ!」


って、あれ?