───────

───



茜と朝日さんにあった日から一週間。


今日も、茜に喧嘩を教えてもらって。



だんだんコツがつかめてきた。


急所もスムーズに狙えるようになったし、後ろからの気配にも敏感に反応できるようになった。


それも今日はちょっとしたハプニングで、実戦してしまった。


茜が喧嘩売られて、1人だとおもったら草むらにもう1人隠れてて。


後ろから襲おうとしてるところを私が、鳩尾に蹴り入れて倒したんだ。



とっさに足がでちゃったんだけど、やっぱり難しい。

気づかれるのがあと少し早かったらきっと攻撃されてたし。

蹴ったあと、自分にくる衝撃にも耐えきれてない。



まだまだ、だ。




で、今は朝陽さんと約束したからバーに向かっているところ。



1週間ぶりなのに、この一週間密度がすごくて一ヶ月ぶりくらいに感じるなぁ。


充実してたし。



なんて考えていると、もうバーの前まできていた。



ドアノブに手をかけて、扉を開けたところで後ろから誰かが来る。




「朝陽さん?」



くるっと振り返り、後ろを見ると。



予想通り、朝陽さんがいた。