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昨日の騒ぎまくった夜のせいで寝不足の私は、ふわぁ…と登校しながら小さく欠伸した。



そして、そんな私の横には…



「やー、ホント昨日は楽しかったな」



なぜか南が。


ついさっき道で出くわしたんだけど。


南のことを知った日から、南がちゃんと学校に来るのを見たのは多分今日が初だ。


でも、理由があるらしく。今日は茜が学校に来れない日らしい。

だから変わりに南が来たんだって。


南の提案で、今日は久しぶりに6時限目まで授業を受けることにした。


私の通ってる学校はテスト重視で、テストが良ければサボって平気なんだけど、さすがにサボりすぎたらテストにも響いちゃうからね。


今度文化祭おわったらテストもあるし。





──でも、この状況は久しぶりかもしれない。


南と私の足音が重なる。



嬉しくって、口元がにへらと緩んだ。



「…お前なに笑ってんのコエー」


「だって私、学校行くのにぼっちじゃないの久しぶりなんだもん!」



私は激しく嬉しそうな顔をしてたらしい。


「あー、お前すごいスルーされてたもんな。知ってるよ俺は。じゃあ今日は、俺が授業の間の休み時間のたびに遊びにいってやるよ」



南がこんなことを言い始めた。


嬉しい、けど。



「…それって、南も皆からすごい目で見られることになるよ?」



だから、やめときなよ。そう言うと、南は呆れたようにため息をついた。



「俺ら仲間だろ?んなもん気にしてんじゃねーよ」



み、南…!!


ホントに感激だ。



「南ありがとう!あ、でも私4時間目は移動教室だからその前はこなくて大丈夫だから!」