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そして。過去を話した日の放課後。




『俺らいつも桜龍の倉庫行ってんだ。
用事なければ来いよ。姫なんだし』



と、冬麻は、少し頬を赤らめながら言った。




《うわー!冬麻が照れてるよ!》
と、調子に乗った來夜は、頭を叩かれる。



《でも、すげーよ。姫那ちゃん。
冬麻をあそこまで本気にさせるなんて》


...本気?



「今まで本気じゃなかったの?」


《そういう訳じゃないんだけど...
なんて言うかなぁ…女の子には興味持たなかった》



意外だなぁ...女の子なんて選びたい放題だろうに。


ある意味、男子を敵に回してる気が...