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「んっ...」


...あ、あのまま寝ちゃってたんだ。あたし。




桜龍たちに〝一人にして〟と言った
あのあと、私は本当の姿がバレた空き教室で寝ていた。





...頼ってしまいたい。



そんな気持ちがあたしをより、悲しくさせる。



本音を言ってしまえば、仲間にだってなりたいって思った。



でも。

あたしが桜龍たちに近づくことで
桜龍たちがダメになる気がした。




助けてくれたのは桜龍たちだ。


あたしのせいで壊れてほしくなんかない。



近寄らないこと。

これがあたしにできる最大の恩返しだと思った。