「よーし!広瀬、これを見よ!」

朝7時10分、私と広瀬は二人だけこの教室に早く来て、作戦タイムに入ります!


「朝早くからこれかよ、そーゆー時だけ早起きすんなら毎日予鈴ギリギリに来んなよ」


私が机の上に乗せたメモ帳、びっしりと書いたメモはもちろん、メガネ君のこと!


「メガネ君って無口だし、真面目っぽいじゃん?でもさ、休み時間は勉強してないし授業中あんま発言もしないからさ~」


「それがクール系なんじゃねーの?」


「そうだけどいろいろ知りたいの!」


「どんだけ好きなんだよ……」


「だって!全然知らないんだよ!知りたいって思うのが普通なの!」


「一目惚れって、顔じゃん?」

「ちがーう!顔だけど!なんて言うか、いろんな人もいる中で体に電気が走るようにビビッと来たの!直感!!」


「あーそう。ももは趣味悪いな。見る目がないっていうかさ。」


「私の運命の人なの!!悪く言わないで!シンデレラだってそうでしょ!」

もしかしたらメガネ君と赤い糸で結ばれるかもしれないじゃない!

だからメガネ君と仲良くなりたいの!


「まっ、初恋もまだだもんなー」


「…っ!!!!見つけたら教えてよ!」


もー、広瀬ってば!酷い!
私は毎日恋してるもん!メガネ君に!