ケータイ小説 野いちご

保健室の甘い時間

隠し事

お見合いから数日――…


夏休みも終わりに近付いたとはいえ、学校はまだ休み。

今日は久しぶりに吉岡先生の家に行って、ご飯を作る事になっている。


窓から夕陽が射し込む。


私は、仕事を片付け、吉岡先生が来るのを待つ。


コン コン――


「遅くなりました」


吉岡先生が保健室に入ってくる。


「お疲れ様です。それじゃ、帰りましょうか」


私は鞄に手をかけ立ち上がる。

だけど、


「少しだけ」


そう言いながら、吉岡先生は私の腕を掴み、抱き寄せた。


「吉岡先生?」


どうかしたのかと思い、吉岡先生の腕の中から顔を上げる。



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