ドキ…ドキ…!!

カノンの心臓は煩いほどに音を立てていた。

「…えと…中学の頃から…ブツブツ…!
よしっ! 多分OK!」

屋上、カノンは艶野を呼び出し、想いを伝えようとしていた。

カツ…

「つ…っ、ツヤちゃん!!」

カノンは艶野の姿が視界には入ると、バッと立ち上がった。

艶野は妖艶に微笑むとカノンに近づいていった。

「ご用件は何かしら…、桜坂君?」

バッチリメイクをした美しい顔と、露出の多い体が近づき
カノンの心臓はますます大きな音を立てる。

「え、と…! ツヤちゃんに伝えたい…事があって…!」

艶野はにっこりと微笑み、カノンが言い出すのを待っている。

カノンは覚悟を決めた。