一八六八年 今年の桜は一緒に見ることができなかった あの最後に別れてからいつものように月に一度桜の木の元へ行くけれど、沖田さんは来ない 誰もいない桜の木の下で今日も私は沖田さんを待つ 今どこにいるんですか? そう心の中で問うていると一つの足音が聞こえた もしかして沖田さんかも!という期待も束の間 その人物は見たことがない男性だった 「立花 みよさんですか?」 彼は何故か私の名を知っていた