一八六七年 あの日以来私と沖田さんは月に一度あの桜の木の下で会っていた 春には満開の桜の下で花見をしたり、他の日も時々お店に顔を出してくれた とても楽しくて、私の沖田さんへの想いは募るばかり しかし、臆病者の私は想いを告げられずにいた 今日は月に一度の沖田さんに会える日 私は早く会いたくて早足で約束の場所へ行った 『沖田さん早く来ないかな』 しかし沖田さんは約束の時間になっても来なかった