「……わた……しっ…………小さいとき……から
独りだった……からっ……寂しかった。
この髪と目のせいで……
変な目だってっ…変な髪だってっ言われてっ!!
この髪と目のせいで捨てれてっ!!
施設でも独りぼっちで…
いままで…友達もいなかった。
作れなかった…………
だから、小学校とか中学校の修学旅行も
ずっと休んで……思い出もなにもなくて……
独りが寂しかったっ……!!!!!!
寂しさを紛らわしたくて喧嘩して
それでも、つまらなくて…。
高校になって、施設出て
一人暮らし始めたけど
なかなか、楽しめなくて………。」
ギュッ
「…………??」
気づいたら皐月が抱き締めてきた。
皐月の腕の中は暖かかった。
抱き締められると、もっと涙が溢れてきた。
「蓮南ちゃんは、もう独りじゃない。
僕がいるから……。」
「へ??」
「だって、蓮南ちゃんと僕は
もう………友達………でしょ??ニコッ」
「!!」
そう言って笑う皐月は
とても頼もしく見えた。
「………ありっ……がとう………」