ケータイ小説 野いちご

この手は、わたしだけの特権【短】

幼馴染みから恋人へ…

「ねぇ、凌ちゃん。ここの問題なんだけど……、って聞いてない!!」
「あー、わりィわりィ。ちょっと待ってなぁ」
「もう、いいっ!!」

優梨子(ユリコ)が高3の夏、隣に住む幼馴染みの凌太(リョウタ)の家に勉強を教わりに来ていた。

凌太は3つ上で、大学生だ。

勉強は教えられるくらい頭が良いが、顔もイケメンな為に、かなりモテた。

今だって教えてもらおうと、分からない部分を見せようとすれば、何やら楽しそうにメールする凌太の姿。

わたしより相手のオンナノコとメールしてるほうが楽しいんだ!と、優梨子は怒って席を立ちあがった。

「あれ?優梨子、帰んのか?勉強は、どした?」
「もうイイって言ったでしょ。凌ちゃんには、もう聞かない!他の子に聞く!!」

自分でも、どうしてこんなにキレてるのか分からなかった。

いや、違う。

どうして自分が怒ってるか理由は、分かってるんだ。

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