って…


「いやあぁぁぁぁぁ~っ!!」


ズルズルズル

「引きずらないでえぇぇぇぇぇ~っ!!」

「無理。こうでもしないと来ないだろ?
 …俺の部屋。」

ニヤリと笑って言う一ノ瀬翔。
何か企んでるんじゃ…

「いやあぁぁぁぁぁ~!!」

「うるせぇ。」

「ふがっ!」

口を塞がれた。
もちろん手よ?
口だったら、ぶっ飛ばすもの。

でも、ちょっと残念……

…な訳ないない!
何考えちゃってるのよ、私ったら…。

これから一ノ瀬翔の部屋に行くのか…

…嫌よ!絶対に嫌!

そう思ってるはず。

なのに…何でワクワクドキドキしてる自分がいるの?

一ノ瀬翔なんかどーでも良いじゃない。

変なの。



…この気持ちに気づくのは、まだ先の事。