〜桜井 麻美said〜




「碧海、おはよっ!」




「おはよ、麻美」




あれからどうなったかというと、もうとっくにお昼ご飯は過ぎていたので、教室に堂々と戻ったら、先生にド叱られた。




学年が違うから分からないけど、多分部長さんも。




「ねぇ、麻美」




「何?」




「今日、海原来るの遅くない?いつも私たちが来る前に登校してるじゃん」




そう、それは私も気にしていた事。
何で今日はこんなに遅いんだろ・・・。




「じゃ、そろそろ時間だから」




碧海は、自分の席に戻って行った。




「オーし、全員揃ってるかー?・・・・・海原以外居るな。
誰か理由知ってるか?」




誰も何も言わない。
なぜなら彼は、喋りかけてくる人全員に、睨みをきかせていたからだ。
今じゃ、誰も彼に話しかけない。




「いないのか・・・。
よし、じゃあ桜井。
あいつの家までお見舞いついでに聞いといてくれ。
頼んだぞー」




「はーい・・・」




どうせ、断ったって無理矢理行かせるんだから、先生は・・・。




こんな事を思っていたが、彼の家に行けるということが、彼のことを一つ知ることになりそうで楽しみだった。