いろはちゃんや他の寮生たちと一緒にテレビを見ていると、笠原先輩と高田先輩がリビングのドアを開いた。


一瞬あたしと目があい、ハッとした表情になる2人。


先輩たちならお風呂の奇妙な出来事も何か知っているかもしれない。


そう考えていると、先輩たちはあたしの隣に腰を下ろした。


2人もあたしに何か話があるのかな……?


そう思うが、2人は漫画を手に取ったりお菓子を食べたりしはじめて、こちらを気にしていない様子だ。


「あの、ちょっとみんなに聞きたいんですけど」


テレビの光を視界の端に感じながら、あたしは意を決して口を開いた。