ケータイ小説 野いちご

恋愛禁止(ホラー)

勘違い

その日、あたしは竜季に申し訳なくて夕食がろくに喉をとおらなかった。


今頃竜季は夕飯を食べれずにいるんだと思うと、あたしだけお腹いっぱい食べるのがしのびない。


それに、放課後寮の前であんな騒ぎになってしまったから、生徒たちから聞こえてくるコソコソとした話声が気になって仕方なかった。


「いろはちゃん、あたし先に部屋に戻ってるね」


あたしは食堂に居づらくて早々に席を立った。


「え、もう食べないの?」


「うん。今日は、あんまり食欲なくて」


そう言うと、いろはちゃんは少し寂しそうに「そっか。わかった」と、頷いた。


食堂を出ようとした時、寮へ来て最初の日に声をかけてきた先輩2人と目があった。


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