浴槽から転がるようにして這い出してきたあたしに、着替えを終えたいろはちゃんが驚いた顔をして駆け寄って来た。


「ツムギちゃん、どうしたの!?」


あたしは全裸のままその場にしゃがみ込み、涙がボロボロとこぼれ出してくる。


「いた……」


「え?」


「……女の……人」


震える声でそう言う。


「ツムギちゃん……」


いろはちゃんは困ったような表情を浮かべ、それからは何も言わずあたしの体をふき、服を着るのを手伝ってくれた。