ふわふわ~。

ふわふわ~。



僕達は、何も知らずに浮いている。


ゆらゆら~。

ゆらゆら~。


少しの風が吹く度、

少しの移動と、季節の香りに包まれて

僕らは出番を待っているんだ。



まだ、名前もない僕達の事を


名前のあるモノ達は

こう呼ぶんだ。


“命”


って……。