ボクはバスケ部に
所属していた。

これから話すのは
ボクが強制退部
させられるまでのこと。

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その日は多分、
運が悪かったんだと思う。

委員会が遅く終わり
部活には遅れて行った。

部長には前以て
その旨を伝えておいた
"はず"だった。

そう"はず"だった……

部室の扉を
開けた瞬間後悔した。

ああ、これは
小説でよくあるやつだと。

ボクは小説が好きだ
ジャンル問わず雑食で
恋愛からミステリー·ホラーなど
何でも読める。

そして、
この類の小説も
山ほど読んでいたお陰か
展開が読めてしまった。

見事に部活仲間に
信じてもらえず、
強制退部させられた。

ボクは見逃さなかった。

あの女が
勝ち誇った様な
笑みを浮かべたことを。