ケータイ小説 野いちご

〝好き〟の間違い探し

はじまりの罰ゲーム









次の日、放課後の教室。

あいつに「大事な話がある」って言われたあたし。

ちえたちと珍しく2日連続で帰らんと、達郎が来るのを待っていた。



「はぁ……」



告白、ほんまにされるんかな。



してくれたらいいのにって気持ちと、しんといて欲しいって気持ちが混ざって。

もう、ぐちゃぐちゃ。



どうしたらいいかわからんくって、どんどん焦っていく。





だって、もうすぐ達郎が来る。





爪が食いこむほど強く手を握り締めた。

そのまま目元に押し当てる。



「遅くなってごめん」



達郎の声にハッと顔を上げる。



「だい、じょうぶ」



あかん、声、震えた。

やばいやばい、もう嫌やこれ。



あつくて、冷たくなっていく自分の心を感じて紺色セーラーのスカートをぎゅっと握り締める。

少しうつむくと茶色いネクタイがゆがんでいる。



いつだってあたしは締まらんなぁ。

カッコ悪。







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